佐野絢音さんは、2016年4月静岡大学大学院総合科学技術研究科の情報学専攻に入学され、2018年3月に同専攻を卒業、2022年10月に静岡大学創造科学技術大学院自然科学系教育部情報科学専攻博士後期課程に入学されました。

彼女はこれまでに、ユーザブルセキュリティ分野にて、ユーザのセキュリティ対策実施状況の向上を目指し、ユーザの意識や対策実施状況に応じてユーザを分類する尺度や、分類した各ユーザに対して、セキュリティ対策を促進させるためのパーソナライズ手法を提案しました。アンケート調査や実証実験を通じて、提案した尺度や促進手法の有効性を示しています。これらの研究成果は、国際会議や情報処理学会のジャーナル論文「サイバー空間を安全にするコンピュータセキュリティ技術」に採択されました。また、セキュリティの主要な国内シンポジウムにおいてCSS2019優秀論文賞を受賞し、2020年度に情報処理学会山下記念研究賞も受賞しています。

以上のように、佐野さんはユーザブルセキュリティ分野において先進的・独創的な研究の開拓が期待できる人物です。