2022年3月 第 37 回電気通信普及財団賞を永井さん、加藤さんが受賞

2022年3月、第 37 回電気通信普及財団賞を永井さん、加藤さんが受賞しました。

テレコムシステム技術賞

  • Sub-1 GHz Frequency Band Wireless Coexistence for the Internet of Things(IEEE, IEEE Access, 2021 年 8 月)
    永井 幸政、Guo Jianlin、Orlik Philip、角 武憲、Rolf Benjamin、峰野 博史

 本論文では、国際標準規格 IEEE 802.15.4g(Wi-SUN、SigFox、LoRaWAN)と IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)に準拠して、IoT 機器が同ーの場所と同ーの時刻に免許不要無線周波数帯の 920 MHzs(Sub-1GHz)帯を使用するとき、深刻な干渉問題を引き起こすことを指摘し、周波数共用を可能とする改良方式を提案している。これらの内容は IEEE Std 802.19.3-2021(*)の策定に大きく貢献した。筆者らの IEEE における標準化作業への多大な貢献も加味し、総合的判断として、テレコムシステム技術賞に値すると評価する。

テレコムシステム技術学生賞

  • WiNE-Tap: Wireless LAN emulator with wireless network TAP devicesElsevier, Ad Hoc Networks, 2021 年 12 月
    加藤 新良太 、高井 峰生、石原 進

 本論文は、無線 LAN を含むソフトウェアシステムの評価のためのエミュレーションシステムを Linux ベースで構築する提案である。インパクトファクタの高い論文誌に掲載決定されていること、デモで実証していること、ソフトをGitHub 公開していること等、社会実装もよく考えている。ソフトウェアの基本設計、実装、システムの評価は学生、助言は共著者という推薦文には好感が持てる。Linux 無線 LAN 制御方法を分析した学生の寄与は大きい