安部織江君は、日本とドイツで声楽を学んだ後、ドイツ・ハンブルグ大学及び大学院で体系的音楽学という日本にまだ存在していない学問を専攻して、文理融合の音楽学について深く学びました.博士課程在学中の研究では歌声の放射について研究を行い、2018年に体系的音楽学の博士号を取得しました。彼女の研究はマイクロフォンアレイ装置を用いた歌声の放射に関する研究で、クラッシック、ミュージカル、ソウル及びポピュラー歌手が歌唱する際に放出するエネルギー変化を調査・研究を行い、学問的に新しい知見を見出しています。この研究成果は、国際会議や国際ジャーナル論文「Hamburger Jahrbuch für Musikwissenschaft 28」と「International Journal of Informatics Society (IJIS) Vol.13」に採択されました。また、Informatics Society開催の国際会議IWIN2020において、「IWIN2020 Best Presentation Award」を受賞しています。
以上のように、同君は音楽情報科学分野において、先進的・独創的な研究の開拓が期待できる人物であり、日本国内で初めて体系的音楽学の第一人者となれる人物であると考え、ここに推薦致します。