舛井道晴君は、理論と実証の両面から社会課題にアプローチする研究者であり、教育・実践においても地域と密接に連携した多面的な活動を展開してきました。同君はこれまで、インターネット広告市場におけるオークション理論や一般均衡理論の離散化、災害時の情報伝達手段としてのメディアミックスに関する研究など、経済学や社会課題解決を結びつけた独自の研究を進めてきました。
近年では地域の健康課題に着目し,ICTやAIを活用した健康支援プラットフォームの構築にも取り組んでおり、地域住民・教育機関・行政との協働を通じて実装可能なソリューションを提案しています。こうした実践的な研究姿勢は、地域におけるDXの推進やAIの社会実装に資するものであり、本賞の趣旨に合致するものです。
同君の探究心と新たな発想、そして様々なステークホルダーとの協働を重視する姿勢から、将来にわたり社会と学術をつなぐ中核的な人材となることを確信します。よって,ここにVisionary Awardの受賞者として推薦します。