小泉寿男君は、東北大学工学部通信工学科を1961年に卒業後、三菱電機に入社されました。入社後は、無線機製作所、鎌倉製作所、計算機製作所にて、主として、制御用計算機、ミニコン、オフコンのOS(オペレーティングシステム)の開発、およびオンラインシステム設計に携わりました。この期間に情報処理学会の総務担当理事を務め、学会創立30周年記念行事を推進されました。現在、情報処理学会フェロー。
会社ではその後、情報電子研究所から本社技術本部(その後、生産システム本部に編成)に移り、全社的な技術推進に尽力されました。この間に東北大学大学院情報科学研究科博士課程に初めての社会人として入学し、3年後に修了して博士(情報科学)を修得されました。東北大学社会人博士課程修了の第一号です。
三菱電機退社後、東京電機大学理工学部教授に就任し、学長補佐、総合メディアセンター長の任務とともに、情報システム工学の研究・教育にあたりました。自分の社会人博士学位修得経験を活かし、社会人博士学位修得指導にも注力されました。現在、同大学名誉教授。
大学退職後、NPO法人M2M・IoT研究会を立ち上げ、IoT、AIに関する情報交流・セミナー開催、および人材育成活動として、社会人博士学位取得支援、中堅・中小企業技術者向けAI研修を行っております。
社会人博士学位取得支援での課程博士に関しては、企業の研究部門の人達を対象に、これからでも遅くない博士学位取得のメリット、学術論文投稿のタイミングなどを解説し、入学後は大学の指導教授の合意のもと、学術論文作成の協力をされました。
論文博士に関しては、主として企業の現業部門(設計・生産部門)の熟年技術者を対象とし、学位取得のメリット、初めて書く学術論文の書き方、査読結果の回答方法、仕事との両立方法、会社の仕事に関係しない(してはいけない)テーマの抽出法などの支援・指導を行ってきております。いままでの社会人学位取得支援・指導対象者は現在進行中を含め30名です。
以上のように同君が、高齢にもかかわらず、高度の情報技術の研究・発展と高度の人材育成に尽くした貢献は顕著であります。