福田晃君は,九州大学大学院工学研究科情報工学専攻修士課程を1979年に修了し,その後,電電公社(現NTT)武蔵野電気通信研究所,九州大学助手,助教授,奈良先端科学大学院大学教授,九州大学教授,主幹教授を歴任しました.九州大学時代では,いくつかのセンター長(システムLSI研究センター,スマートモビリティ研究開発センターなど)を兼任しました.OSなどのシステムソフトウエア,ユビキタスコンピューティング,スマートモビリティ,組み込みシステム等の分野で教育/研究を遂行してきました.
研究としては,代表として文科省の科研費基盤S,基盤Aなど,さらには文科省の知的クラスタ創成事業などの支援を受けて遂行しました.学会活動としては,IEEE Fukuoka-section Chair,情報処理学会 理事,およびいくつかの研究会主査を歴任してきました.博士の育成に関しては,主査として49名の博士学位取得学生を輩出されました.さらには,博士後期課程の金銭的支援を目的とした文科省の先導的先端ITスペシャリスト育成プログラムなどのいくつかの教育プログラムを先導し,多くの博士学生を育成してきました.これらの学生は現在,教育機関,産業界において大いに活躍されているところです.
また,地域活動にも積極的に貢献し,福岡県の外郭団体である福岡県科学技術産業財団では,センター長(社会システム実証センター),校長(システムLSIカレッジ)を歴任し,地域の技術者教育に貢献し,これらの業績が認められ経済産業大臣賞などを受賞してきました.さらには,現在,世界の在り様を変えるAIの基盤技術である半導体技術に関して,世界をリードする台湾TSMCなどの半導体関連企業の九州進出が顕著でありますが,これに先立ち,同君がシステムLSI研究センターのセンター長として牽引してきたことは特記に値します.
以上のように,同君は,情報通信分野の教育,研究において高度な人材育成に尽くした貢献は,誠に顕著であります.